A is closer to B than C
- info@belp
- 2019年3月27日
- 読了時間: 3分
更新日:3月2日
学校で学ぶ英文法の中には当然”比較”の概念も含まれています。結構面白いんですよね。意外と難しくて。
いきなりですが、問題です。以下に述べられていることは事実でしょうか。
例1. 東京は大阪よりも京都に近い。
Tokyo is closer to Kyoto than Osaka.
Yes と答えた方。正解です。でも間違いとも言えます。
No と答えた方。正解です。でも間違いとも言えます。
何を言ってるんでしょう?別にトリッククエッションではありません。(東京、大阪、京都の実際の位置関係については説明は省きます。)
騙し絵みたいです。上着に顔をうずめた老婆か、向こうを向いている若い女か。みたいな。
人によっては両方理解できるかもしれませんが、ひとつの解釈の仕方で脳ミソが固まってしまう人もいるでしょう。文章の話ですよ。絵ではなくて。
日本語と英語は本当に色々と違います。なんですが、時々ものすごく似ている部分もあるんです。これなんかはその類。
別の例を挙げます。以下に述べられていることは事実でしょうか。
例2. 東京は大阪よりも人口が多い。
Tokyo has a bigger population than Osaka.
Yes です。当然 Yes が正解です。No と思われた方、裏をかく必要はありません。トリッククエッションではないので。
そろそろ説明を。
例1では日本語も英語も解釈の仕方が2通りあるんですね。
例1-1 東京のほうが大阪よりも京都に近い。
例1-2 東京は大阪よりも京都のほうに近い。
はい、1-1だと答えは No、1-2だと答えは Yes になります。大丈夫でしょうか?
一方例2はどうでしょう。筆者の感覚だと解釈は1通りしかありません。
例2-1東京のほうが大阪よりも人口が多い。
はい、大事なのは何と何を比べているか、です。
例3. John は Bob より Tom が好きです。
John likes Tom than Bob.
解釈の仕方が2通りあります。
例4. John は Bob よりリンゴが好きです。
John likes apples than Bob.
解釈の仕方は(筆者の感覚では)1通りです。
しつこく例を挙げてますが、例1では東京・大阪・京都が、また例3では John・Bob・Tom が同類の為どの2つを比較しているのかが明確ではないんです。
一方で例2では 東京の人口と大阪の人口を比較しているのは明らかで、例4においてリンゴと Bob を比べる人はいないでしょう。比べてるのは John と Bob ですよ。いや、リンゴと Bob、比べてもいいですけど。
いやぁ、厄介ですねぇ。(棒)
日本語で考えると、しかしですよ、すでに例1-1、1-2で示したように簡単な解決策があるんです。
例1. 東京は大阪よりも京都に近い。
Tokyo is closer to Kyoto than Osaka.
例1で 東京・大阪・京都のどの二つを比べているかわからない、と言いましたが、正確に言えば、比較をしている片方は大阪であることはわかっています。なぜでしょう?当然ですが ”よりも” というマーカーがついているからです。英語では "than" ですね。なんですが、東京にも京都にもマーカーがついてない。
例1-1 東京のほうが大阪よりも京都に近い。
例1-2 東京は大阪よりも京都のほうに近い。
そうです。日本語には比較をするときに ”のほう” というもう一つのマーカーがあるんです。非常に便利です。これによって1-1では東京と大阪を、1-2では京都と大阪を比べているということをはっきりさせることができるんです。もちろん "のほう”というマーカーは使っても使わなくてもいいですよね。省略が可能です。文脈によって比較の対象が明確な場合などは特に。
例2. 東京は(東京のほうが)大阪よりも人口が多い。
素晴らしい。では英語ではどうでしょう。”のほう” に相当するマーカーはあるのでしょうか。残念。ないんです。ないんですが、マーカーがなくてもある程度比較の対象(何と何を比べているか)をはっきりさせる方法はあるんです。
続く!!
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