He is younger than me
- info@belp
- 2019年3月31日
- 読了時間: 4分
更新日:3月2日
前回エントリーからの続きです。
例1.東京は大阪よりも京都に近い。
Tokyo is closer to Kyoto than Osaka.
この文章は、
例1-1 東京のほうが大阪よりも京都に近い。
なのか
例1-2 東京は大阪よりも京都のほうに近い。
なのかどちらを意味しているのだろうか、と。
少し話が大きくなりますが、基本的に比較構文で使われる "than" という言葉は接続詞、それも従位接続詞になります。なので "than" の後には従属節、つまり文が来るはずなんです。
ところが我々が比較の文章を作るときはthanの後に文なんか来ません。
例2. Tokyo has a bigger population than Osaka.
はい、これは単純に「省略されている」と解釈すればいいだけです。
例2-1 Tokyo has a bigger population than Osaka has a big population.
従属節も無理やりに目いっぱい書くと多分こうなります。なんとなく不自然ですね。比較の文なので重複が多く、冗長になります。なので不要な部分は省略します。
そして、ここで注意が必要になります。英語よりもよっぽど省略の多い日本語を話す我々は、このことをよく知っています。省略は"文意が損なわれない範囲で行わなければいけない”ということを。
文章の中で、名詞と名詞を比較する、というところでお話をしますが、名詞は文の中で主に3つの使われ方をします。
① 主語 ②動詞の目的語、あるいは補語 ③前置詞の目的語
例5.I wanted to introduce Tom to her more than Bob.
①主語 = I ②動詞の目的語 = Tom ③前置詞の目的語 = her
てな具合です。
例5-1. Bob よりも私のほうが Tom を彼女に紹介したかった。
例5-2. 私は Bob よりも Tomのほうを彼女に紹介したかった。
例5-3. 私は Bob よりも彼女のほうに Tom を紹介したかった。
例5から3つの意味に和訳してみました。逆にこの3つの和文を省略なしの英文に直してみます。
例5-1-0. I wanted to introduce Tom to her more than Bob wanted to introduce Tom to her.
例5-2-0. I wanted to introduce Tom to her more than I wanted to introduce Bob to her.
例5-3-0. I wanted to introduce Tom to her more than I wanted to introduce Tom to Bob.
当然それぞれ違う文章になるのですが、これを何も考えずに同じように省略して "than Bob" (バァーン!) とやってしまうと全部同じになって文意が損なわれるんです。
じゃあ、いちいち省略なしの文章を作らなきゃいけないのか、というとそれも違うんです。必要があればそうでしょうが、省略は行うべき、行った方がいいでしょう。
ではどのように?
5-1の文は主語を比較しています。I とBobです。どうすればそれを示すことができるでしょうか。はい、動詞、通常は代動詞だけ残して残りを省くんです。
例5-1-1. I wanted to introduce Tom to her more than Bob did.
こうすれば、Bob が従属節の中で主語であることが解るので、比較の対象は主節の主語つまり I になるわけです。
順番が前後しますが、5-3を見ましょう。ここでは前置詞の目的語を比較しています。her と Bob です。どのように省略しますか?はい、前置詞も残すんです。
例5-3-1. I wanted to introduce Tom to her more than to Bob.
これでBob が従属節の中で前置詞(to)の目的語になっているのが解るので、比較の対象は主節の中の to の目的語 her になるわけです。
5-2はどうでしょう。ここでは動詞(introduce)の目的語を比較しているんですが、他の2つのように別の言葉を残すというのは普通はしないんです。仮に代動詞を残してみましょう。
例5-2-1. I wanted to introduce Tom to her more than did Bob.
うーん、変です。これは言わないでしょうね。なんか倒置にも聞こえるし。ここまでの流れで言えば良さそうなんですが。動詞の目的語を比較する場合は通常そのままです (than Bob). 消去法的な考え方で、つまり "Bob did" とも "to Bob" とも言っていないのでこれは動詞の目的語を比較してるんだろう、と考えることが成り立つんですかね?どうなんでしょう。
ただ実際、普通、例5の文は例5-2の意味でとられることが多いようです。ですが、前後関係や文脈で意味がはっきりしていなければ誤解を生ずることも十分にあります。
誤解を避ける目的でということで、例5-2-0のように敢えて省略しないのも一つの手ですよね。
最後に一つ、さらに混乱を招くような文章を。
例6. Dad likes baseball, but I like baseball more than him.
"than him" ... これ、文脈から判断して明らかに主語を比較してます。だとすれば当然主格の He を使うべきではないのか、と。
まず、この表現。おかしくないんです。むしろ自然。本来正しいはずの "than he" または "than he does" よりも "than him" のほうが自然なんです。
繰り返しますが、意味が分かる範囲であれば、何と何を比較しているのが明確であれば、省略したほうがすっきりするんです。なので than を前置詞として使うことすらOK、いやむしろ会話では好ましいんです。
He is younger than me.
そういうことです。(長いよ・・・。)
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